映画2009#25:「宇宙(そら)へ。」

公開初日・金曜日のレイトショー・さらに鑑賞料金500円の効果からか、田舎にもかかわらず結構な人数が足を運んでいました。

映画#24:「宇宙(そら)へ。」

簡単に言うと、アメリカの宇宙開発の歴史(メインはジェミニ計画アポロ計画かな)を辿ったドキュメンタリー映画
あくまでアメリカ、NASAが主体。宇宙飛行士を月面着陸させたかった裏側に旧ソ連との冷戦下にあったこと、また宇宙開発競争をしていた状態にあったことが理由にあるが、その事は最初の方で軽く触れられる程度。旧ソ連の宇宙開発に関しては全く触れられていない。

今だからこそ当たり前のように見ることのできる、宇宙からの美しい眺め。しかし、それまでにどれだけ失敗と犠牲を払ってきたかを目の当たりにすることになります。
開発初期のロケットの映像なんて失敗だらけ。超不安定に打ち上げられた挙句爆発、離陸どころかそのまま倒れて爆発など。
最近のだと、2003年のコロンビア号が帰還目前にして空中分解した事故とか。事故を目の当たりにして沈黙する観客、NASAのスタッフ。緊迫した空気がこっちまで届いた。

個人的には見たことのない映像だらけ、何度も感動と衝撃を受けた。
人類初の月面着陸を成し遂げたアームストロング船長、月面着陸のための地上訓練中にあわや事故死という危機一髪があったなんて…。その瞬間の映像なんかも織り交ぜられている。
あと忘れてはならない、宇宙の様々な神秘を記録してきたハッブル宇宙望遠鏡も取り上げられている。

人間の飽くなき挑戦を綴ったこの映画、500円で観るには十分すぎる。
ただ、もっと何かがあると嬉しかったかな。あと(後から知った事実なんだけど)、アポロ13号が事故起こした事に全く触れられていなかったのは何故だろう?

500円で観ることができるのは21日と22日だけ。500円ならこの日記見てなんとなーく劇場に足を運んでも、損はないと思う。たぶん。


追記:アポロ13号の事故が取り上げられていないのは、乗組員が事故の対応で撮影どころでなく、物理的にフィルムが残っていないなどの理由があるそうだ。パンフレットに書いてあった。